先月、あるイベントの後の交流会の席で

丹野智文さんとじっくり話す機会があった

丹野さんは、仙台に住む、若年性認知症を39歳で発症した方

44歳になる今も、仕事を続けている

上司や仲間の理解と、ご家族のサポートと、ご自身の努力と工夫の成果

彼の仕事上の工夫は、脳の特性や病を抱える方々にとって、参考になる事が多い

それだけでなく、毎月、仙台市内で「おれんじドア」という認知症当事者の

相談窓口を開設している。

「丹野智文 笑顔で生きる 認知症とともにー」という著書もある

お酒が入って、少し赤くなりながら、熱心に話された事が

「認知症と診断されたからって何もかも取り上げないでほしい」ということ

記憶する力が衰えていっても、日にちや場所がわからなくなることがあっても

それ以外のことは、できるのだから

とても共感して、納得がいった

私は、10年以上アルツハイマー認知症の姑を在宅介護している

脳こうそくのため寝たきりの舅と同時に介護していた時期もある

追い打ちをかけるように、家族の問題が同時に続けて発生したとき、私自身の

心身のバランスも崩れそうになった

その時に出会ったのが「整理収納」のスキル

抱えている問題をすべて出し、俯瞰して、整理して、大切なものを選び取る

その作業で、介護をシンプルに考えることが出来るようになれた

「出来ないことをサポートする」

出来ることは自分でやってもらう。結果的にそれが症状の進行を遅くすることにつながったのです

「パーソンセンタードケア」の本当の意味ってこういう事なのかもしれない